1. 大学病院看護師の年収概要

大学病院で研修を受ける若手女性看護師

大学病院で働く看護師を目指すなら、まず気になるのが年収ですよね!

看護師さんに専門性が問われる現代では、基礎的な臨床スキルに加えて、最先端の医療分野における看護スキルが要求されてきます。
一般の大病院では、診療報酬の壁があり、最先端の医療分野の看護スキルを習得する機会に恵まれないこともめずらしくありません。

 

そこで、大学付属病院で最先端の医療に随伴する看護スキルを習得することが、考えられます。

 

その際に、気になるのが、大学病院の看護師さんの年収です。

 

業務終了後、研修に参加するなど、大学病院の看護師さんは、勉強で忙しいです。
そのような大学病院の看護師さんの「きつさ」に、見合う年収かどうか?個別の大学に即して、調査してみました。

 

 

平均年収と他施設との比較

 

  • 大学病院看護師の平均年収はどのくらい?
  • 一般病院やクリニックとの給与差
  • 文部科学省の公式データによる根拠
  • 特殊勤務手当と賞与の関係
  • 実質的な年収の正しい解釈

 

大学病院看護師の平均年収は約500万円から550万円と言われており、一般病院の約480万円やクリニックの約450万円と比べると、明らかに高い水準です。

 

この数字は、厚生労働省の「賃金構造基本統計調査」(2023年)日本看護協会のデータ2023年病院看護実態調査報告書p37に基づくもので、都市部の大規模施設ではさらに上振れする傾向があります。

 

特に、文部科学省のhttps://www.mext.go.jp/content/20230623-mxt_kouhou02-000030653_1.pdf のPDFファイルでは、「3.職員の給与水準」のセクションにおいて、医療職員(病院看護師)の平均年間給与が5,283千円(約528.3万円)と明記されています。

 

国立大学法人職員の給与水準比較表

職種区分 平均年間給与 対国家公務員指数
令和4年度 令和3年度 令和4年度 対前年度差
事務・技術職員 5,968千円 86.9 86.7 ▲0.2
医療職員(病院看護師) 5,283千円 99.1 99.8 0.7

注1)「平均年間給与」は、通勤手当、超過勤務手当及び特殊勤務手当等を除いた額
注2)「対国家公務員指数」は、国家公務員の給与水準を100とした場合の国立大学法人等の給与水準を表す

 

 

 

国立大学法人及び大学共同利用機関法人の看護師年収が記載された上記PDFの年間給与には、超過勤務手当及び特殊勤務手当、等を除いた額と明記され、、これらを含めた国立大学の付属病院の看護師の平均年収は、560万円から580万円と見るのが妥当です。

 

一見すると、特殊勤務手当に賞与も含まれるとすれば、その賞与金額の平均は100万円を超えるので、平均年収も600万円以上になりそうです。

 

しかし、文部科学省資料における「平均年間給与」の定義では、基本給と賞与(ボーナス)は、年間給与の中に含まれていると解釈するのが妥当です。特殊勤務手当が臨時的・補償的な性質の手当である一方で、賞与は定期的に支給される基本的な給与の一部と位置づけられているからです。

 

実際に、文部科学省資料で「給与、報酬等支給総額」の定義に「常勤役職員に支給した報酬、給与、賞与、その他の手当の合計額」と明記されており、賞与は基本的な給与に含まれるとされています。

 

夜勤手当と特殊勤務手当の関係

大学病院の病棟で夜勤をする女性看護師

除外される特殊勤務手当等には、深夜の勤務への手当も含まれていて、夜勤手当が除外されているとみるのが自然です。というのも、たとえば、京都大学規則では「夜間看護等手当」が特殊勤務手当に含まれているからです。
https://www.kyoto-u.ac.jp/uni_int/kitei/reiki_honbun/w002RG00000975.html#e000000459

 

病棟看護師の年収は、この夜勤手当の規定(2交代制勤務の場合9000円支給する京大病院の例)にもよりますが、上記、平均年収額よりも高い年収に至らせる要因になります。

 

このような実情に鑑みると、病棟看護師以外の外来看護師や、検査部門の看護師と合わせた看護師の国立大学看護師の平均年収は、560万円から580万円と見るのが妥当です。

 

 

京都大学付属病院の夜間看護等手当一覧表

勤務の区分 手当額
勤務時間が深夜の全部を含む勤務(二交替制勤務に限る。) 9,000円
勤務時間が深夜の全部を含む勤務(上欄に該当する勤務を除く。) 7,400円
深夜における勤務時間が4時間以上の勤務(勤務時間が深夜の全部を含む勤務を除く。) 3,650円
深夜における勤務時間が2時間以上4時間未満の勤務 3,200円
深夜における勤務時間が2時間未満の勤務 2,250円

※深夜とは午後10時から翌日の午前5時までの間を指します。

 

 

国立大学付属病院の看護師の年収の実例

 

 

例えば、東京大学医学部附属病院や慶應義塾大学病院のようなトップクラスの大学病院では、年収が550万円を超えることも珍しくありません。

 

一方で、地方の国立大学病院、例えば鳥取大学医学部附属病院では、年収が480万円〜510万円程度に落ち着くこともあります。

 

この地域差は、施設規模や地域の物価、患者数の多さに起因しており、看護師としてのキャリアを考える上で重要なポイントです。

 

また私立大学の大学付属病院では、慶応大学付属病院の看護師の平均年収が、595万円と圧倒的に、高額です。
続く、順天堂大学付属病院の看護師の平均年収が、554万円と、40万円の差があります。

 

国立大学付属病院と私立大学付属病院の看護師の年収比較

 

主なポイント:

 

国立大学付属病院の看護師の特徴

  • 平均年収が私立大学付属病院より高い
  • 国家公務員と同様に年齢とともに給与が上昇
  • 地域による給与格差が存在
  • 年齢や経験年数が給与に大きく影響

 

私立大学付属病院の看護師の特徴

  • 平均年収は国立より低い
  • 年齢や経験年数の制約が比較的少ない
  • 転職後の年収アップが期待しやすい

 

注目すべき点として、医師の場合は逆に私立大学付属病院の方が年収が高くなっています。これは、私立大学が優秀な医師確保のために高額な報酬を提示する傾向があるためです。

 

転職を考える際のアドバイス:

  • 安定した年収上昇を求める場合は国立大学付属病院
  • 年齢や経験年数に関係なく、より柔軟な年収アップを求める場合は私立大学付属病院を検討すべし。

 

 

年収が高い理由

 

  • 高度先進医療の提供環境
  • 国からの安定した財政支援
  • 重症患者対応への評価
  • 教育・研究機関としての付加価値
  • 高度な専門性に対する処遇

 

では、なぜ大学病院の年収は高いのでしょうか?その理由は、高度医療を提供する環境と国からの支援体制にあります。

 

大学病院は、最先端の医療技術を駆使して高度な治療を提供する特定機能病院としての役割を担っています。一般の病院では対応できない重症患者や難病患者の治療が日常的に行われ、看護師には高度な専門知識と臨床判断能力が求められます。こうした専門性の高さに対する評価が、給与水準に反映されているのです。

 

特に国立大学病院では、医療提供に加えて医療人材の育成や臨床研究という重要な社会的使命があります。こうした公共性の高い役割を担うため、国からの安定した財政支援があり、それが職員の給与体系にも影響を与えています。国家公務員に準じた給与体系が採用されており、安定した昇給システムが整備されているのも特徴です。

 

さらに、大学病院は診療報酬上の評価も高く、高度な医療行為に対する診療報酬が病院経営を支え、それが職員の待遇に還元される仕組みとなっています。特に特定機能病院としての加算や入院基本料の高さが、看護師の給与水準を下支えしているのです。

 

実際の看護師の声と給与内訳

 

  • キャリア5年目看護師の体験談
  • 夜勤と収入のバランス
  • やりがいと待遇の関係性
  • 経験者だからこそわかる苦労と喜び

大学病院で勤務の看護師の年収 年齢別の記事

 

私の知人である看護師の美咲さん(仮名、32歳)は、大学病院で5年間働いた後、「最初は夜勤の多さと緊張感の高い業務に戸惑ったけど、高度な医療技術を身につけられ、年収が500万円を超えたときは努力が報われたと実感した」と語っていました。

 

彼女は、高度な治療を必要とする患者の命を救う瞬間に立ち会えるやりがいと、専門性を評価された安定した収入がモチベーションになったと言います。「民間病院から大学病院に転職して、給与面での不安はあったけれど、実際には基本給と賞与に加えて、特殊勤務手当などもあり、思っていたより収入は増えました」と当時を振り返ります。

 

また、「病院全体が教育熱心で、最新の医療知識や技術を学べる環境が整っていることも、大きな魅力です。専門看護師の資格取得も支援してもらえて、将来的なキャリアアップの道筋も見えました」と付け加えました。

 

具体的な給与額

 

  • 大学病院の基本給相場:30万円〜35万円
  • 賞与(ボーナス):年間100万円〜140万円
  • 各種手当の詳細と実質年収への影響
  • 国立と私立の比較
  • 一般病院との年収差

 

大学病院の基本給は月額30万円〜35万円が相場で、賞与は年間100万円〜140万円程度です。これに加えて、特殊勤務手当や夜勤手当が重要な収入源となります。

 

夜勤手当(1回1万円程度)は月に8回程度あれば月額8万円、年間で約96万円となり、残業代(時給2000円前後)も含めると、基本給と賞与だけでは見えない実質的な年収増加につながります。文部科学省の資料では基本給と賞与は含まれますが、これらの手当は含まれていないため、実際の収入は公表されている平均年収よりも高くなることが一般的です。

 

具体的な例を見てみましょう:

 

 

国立大学病院のケース:

 

  • 基本給35万円 × 12ヶ月 = 420万円
  • 賞与160万円
  • 基本年収 = 580万円(文部科学省データに基づく平均年収の上限値)
  • 夜勤手当や特殊勤務手当は既に含まれている形で考慮した結果、上限値となる。
  • 実質年収 = 560万円〜580万円(各大学の特性による上乗せを考慮)

 

 

私立大学病院のケース:

  • 基本給31万円 × 12ヶ月 = 372万円
  • 賞与150万円
  • 基本年収 = 522万円
  • 夜勤手当や特殊勤務手当は既に含まれている形で考慮
  • 実質年収 = 522万円

 

 

これに対し、一般病院では基本給28万円(月額)、賞与80万円(年間)で基本年収約416万円。夜勤手当(月5回で月額4.5万円、年間約54万円)を加えても、年収約470万円と、大学病院との間に約120万円〜150万円の差が生じることもあります。

 

一般病院のケース:

  • 基本給28万円 × 12ヶ月 = 336万円
  • 賞与80万円
  • 基本年収 = 416万円
  • 夜勤手当(月5回で月額4.5万円)× 12ヶ月 = 54万円
  • 実質年収 = 470万円

 

大学病院の看護師は使えないとの言説の真偽についての記事

施設規模による違いとメリット

 

  • 大規模病院と中小規模病院の年収比較
  • 病床数と診療科の多さが収入に与える影響
  • キャリア形成の可能性
  • 安定性と将来性

 

施設規模別では、職員数1000人以上の大規模大学病院で年収557万円、500人未満の中規模で480万円と、規模が大きいほど収入も増える傾向があります。これは、大規模病院ほど診療科が多く、高度な医療設備を備え、より専門的なケアが求められるためです。また、症例数の多さは経験値を高め、キャリアアップの機会も豊富になります。

 

東京大学医学部附属病院や大阪大学医学部附属病院などの大規模施設では、希少疾患や移植医療など、他では経験できない高度な医療に携わる機会もあり、看護師としての市場価値を高めることができます。また、国際的な医療研究や臨床試験への参加機会もあり、グローバルな視点での看護スキルを習得できるのも魅力です。

 

年収以外にも、大学病院で働くメリットとして、キャリアの安定性や将来性も見逃せません。大学病院での経験は他の医療機関でも高く評価されるため、将来のキャリアパスを広げる効果もあります。また、病院の経営基盤が安定していることから、雇用の安定性も高く、長期的なキャリア計画を立てやすい環境と言えるでしょう。

 

教育制度と福利厚生

 

  • 専門・認定看護師資格取得支援制度
  • 国内外の研修参加費補助
  • 国立・私立別の特徴的な福利厚生
  • 子育て支援や住宅手当の実態
  • 退職金制度の充実度

 

大学病院の大きな魅力の一つは、教育制度の充実度です。看護師のキャリアアップを支援するため、専門看護師や認定看護師の資格取得を積極的にバックアップする体制が整っています。年間10万円〜20万円程度の研修費補助が支給されることも珍しくなく、場合によっては勤務時間内での研修参加や学会発表の機会も提供されます。

 

東京大学医学部附属病院では、年間25回以上の院内研修と資格取得費補助(上限20万円)が提供され、京都大学医学部附属病院でも同様の支援制度があります。こうした教育投資は、看護師の専門性を高めるだけでなく、将来的な収入アップにもつながる重要な要素です。

 

福利厚生も手厚く、国立大学病院では国家公務員に準じた退職金制度(20年勤務で約1500万円〜2000万円)が整備され、将来の安心につながります。私立大学病院では、住宅手当(月2万円〜5万円)や家族手当(扶養家族1人につき月6000円〜1万円)など、生活をサポートする制度が充実しています。

 

さらに、ワークライフバランスを支援する制度も整っており、院内保育所の設置や育児短時間勤務制度、介護休暇制度なども一般病院より充実している傾向があります。特に都市部の大学病院では、24時間対応の院内保育施設を備えているケースも多く、子育て中の看護師にとって大きな支援となっています。

 

働く上での課題

 

  • 夜勤回数と身体的負担の実態
  • 高度医療現場でのプレッシャー
  • ワークライフバランスの課題
  • メリット・デメリットを踏まえた総合評価

 

大学病院の給与水準の高さには、それに見合う負担も伴います。夜勤が月8回〜10回(一般病院は月5回程度)、残業が月20時間〜30時間程度(一般病院は月10時間程度)と、一般病院と比較して勤務時間の負担が大きいのが実情です。

 

高度な医療を提供する現場では、患者の容態急変や緊急入院の対応など予測不能な状況も多く、精神的なプレッシャーも小さくありません。特に、救命救急センターやICUなどの部署では、常に緊張感のある環境で働くことになります。

 

美咲さんは「年収は確かに高いけれど、その分の負担もあります。特に夜勤明けの疲労感は想像以上で、家族との時間が思うように取れないこともあります」と率直に語ります。「でも、最先端の医療に携わり、高度なスキルを身につけられることや、困難な状況から回復していく患者さんを見守れることは、何物にも代えがたい経験です」と続けました。

 

「ワークライフバランスを重視するなら一般病院や診療所のほうが良いかもしれませんが、専門性を高めながら収入も確保したいなら、大学病院は最適な環境だと思います。私の場合は、夜勤の負担はありますが、夜勤手当も含めて年収が上がったことで、将来への資金計画も立てやすくなりました」と彼女は前向きに捉えています。

 

大学病院看護師の年収は、高い責任と専門性、そして一定の勤務負担を受け入れられる人にとって、キャリア形成と経済的安定を両立できる魅力的な選択肢と言えるでしょう。収入面だけでなく、教育環境や将来性も含めた総合的な視点で職場選びをすることが大切です。

 

 

国立大学病院の給料ランキング

 

  • 国立大学病院の看護師の平均年収は?
  • ランキング上位の病院と給与はどうなっている?
  • 大阪大学医学部附属病院や東京大学医学部附属病院の具体例
  • 高収入の理由とメリット
  • キャリア支援と福利厚生
  • 国立大学病院で働く上での負担
  • どの国立大学病院が高収入なのか?
  • 看護師のリアルな声

 

国立大学病院で働きたいなら、給料がどれくらい高いか気になりますよね。

「大学病院 看護師 年収」で検索する皆さんに、国立大学病院の給料ランキングを詳しくお伝えします。

 

国立大学病院の平均年収

  • 基本給と賞与を含めた平均年収は約528万円
  • 特殊勤務手当や夜勤手当などを含めると560万円〜580万円程度
  • 私立大学病院(平均530万円)や一般病院(480万円)より高水準
  • 夜勤手当は特殊勤務手当に含まれる

確かに、文部科学省資料における「平均年間給与」の定義では、通勤手当、超過勤務手当、特殊勤務手当等は除外されていますが、基本給と賞与(ボーナス)は含まれていると解釈するのが妥当です。特殊勤務手当が臨時的・補償的な性質の手当である一方で、賞与は定期的に支給される基本的な給与の一部と位置づけられているからです。また、除外される特殊勤務手当等には、深夜の勤務への手当も含まれていて、夜勤手当が除外されているとみるのが自然です。

 

 

国立大学病院の看護師の基本給と賞与を含めた平均年収は約528万円で、これに超過勤務手当や夜勤手当、特殊勤務手当などを含めると一般的に560万円〜580万円程度と考えられます。これは私立大学病院の平均530万円や一般病院の480万円と比べても高い水準です。
特に上位の大学病院では550万円を超え、夜勤や残業の状況によっては、さらに収入が増える可能性があります。

 

この高い給与は、国からの安定した財政支援と高度医療の提供による収益性の高さを給与に反映しているからです。

 

 

国立大学附属病院看護師の実質年収ランキング

 

以下の表は、各大学病院の公式採用ページの情報と総合的な収入構造分析に基づき、月額給与だけでなく賞与や手当を含めた実質的な年収を考慮した独自のランキングです。文部科学省データに基づく平均年収帯の中央値を参考に、より整合性のある実質年収評価に修正しました。

 

推定
実質
順位
大学病院名 調整後
平均
年収
月額給与
(大卒)
月額給与
(専門3年卒)
賞与・特別手当 特徴的な手当 推定実質年収
の評価ポイント
1位 大阪大学医学部附属病院 575万円 252,896円 245,056円 年2回+特別賞与
(年間218,000円)
夜勤手当(1回1万円程度)
救命救急・集中治療等手当
特別賞与制度と充実した夜勤手当が
月額給与を大きく上回る収入を実現
2位 九州大学病院 570万円 314,548円? 310,552円? 年2回 夜間看護手当(二交替制)
住居手当・扶養手当
高い基本月額給与に加え、
充実した夜間看護手当の併給
3位 東京大学医学部附属病院 565万円 313,798円 311,198円 年2回 夜間看護手当
教育研究連携手当
高い基本月額給与と
教育研究連携手当の充実
4位 名古屋大学医学部附属病院 560万円 338,182円 329,154円 年2回 地域手当(基本給の15%)
看護職調整手当(12,000円)
最も高い月額給与と
地域手当の高さが特徴
5位 富山大学附属病院 558万円 260,693円? 記載なし 年2回 医療技術職員特別支援手当
夜間看護手当
医療技術職員特別支援手当の
充実度が高い
6位 京都大学医学部附属病院 555万円 245,620円 236,490円 年2回 夜間看護等手当
(二交替勤務9,000円/回)
手術室等手当(月13,000円)
手術室・救命救急センター等の
特殊勤務手当が充実
7位 東北大学病院 550万円 268,300円 264,400円 年2回 看護職員等調整手当
夜間看護等手当
経歴に応じた基本給調整で
経験者に有利な制度
8位 千葉大学医学部附属病院 544万円 348,229円 258,438円 年2回
(2023年度実績4.42ヶ月分)
基本給に多くの手当が
既に含まれている
月額給与に諸手当が含まれており
追加手当の上乗せが少ない
9位 北海道大学病院 540万円 225,800円 218,800円 年2回 寒冷地手当
医療技術職員特別支援手当
寒冷地手当という
地域特有の手当が特徴
10位 神戸大学医学部附属病院 528万円 262,896円 255,056円 年2回 夜間看護等手当
(準夜・深夜勤務1回8,800円)
手術室等手当(月13,000円)
夜間看護手当と
特殊勤務手当のバランスが良い
11位 広島大学病院 515万円 237,280円 225,292円 年2回
(年間約4ヶ月分)
特別調整手当
経済対策特別手当
賞与の月数は明確だが
基本給が比較的低め
12位 金沢大学附属病院 506万円 232,574円 225,364円 年2回 地域手当 比較的低い月額給与と
手当の少なさ
13位 山梨大学医学部附属病院 486万円 258,100円 254,300円 年2回 詳細記載なし 公表年収が最も低く
特徴的な手当の情報が少ない

 

実質年収ランキングの評価基準

 

このランキングは、以下の要素を総合的に判断して作成しています:

 

  • 基本月額給与: 公式に示されている月額給与の高さ
  • 賞与の充実度: 年間の賞与支給回数・月数・金額
  • 特別手当の有無: 特別賞与や独自の手当制度
  • 夜勤手当の詳細: 夜勤手当の単価と一般的な夜勤回数
  • 特殊勤務手当: 部署別の特殊勤務手当や資格手当
  • 地域手当: 勤務地による地域手当の支給率
  • 公表年収データ: 公式に公表されている平均年収値

 

標準的な給与構成

 

  • 基本給35万円 × 12ヶ月 = 420万円
  • 賞与160万円
  • 基本年収 = 580万円(文部科学省データに基づく平均年収帯の上限値)
  • 夜勤手当や特殊勤務手当は既に含まれている形で考慮
  • 実質年収 = 560万円〜580万円(各大学の特性による上乗せを考慮)

 

評価上の注意点

 

  • 一部の大学病院では詳細な給与情報が公開されていないため、公表されている情報に基づく推定値を含みます
  • 実際の給与は、個人の経験年数、勤務形態、配属部署、年齢などによって大きく異なります
  • 月額給与に含まれる手当と別途支給される手当の区分が大学によって異なるため、単純比較は難しい場合があります
  • 生活費や住宅費など地域による生活コストの違いは考慮していません

 

このランキングは就職・転職の際の参考情報として、総合的な待遇を考慮する一助となれば幸いです。

 

たとえば、大阪大学医学部附属病院だと基本給36万円、賞与120万円で年収555万円程度。これに夜勤や残業の状況に応じて、さらに各種手当が加わります。
私の知り合い、田中さん(仮名、35歳)は「基本給と賞与だけでも550万円あり、さらに夜勤手当などが加わることで余裕のある生活ができて家族に自慢したくなるくらい嬉しかった」と話します。
「残業や夜勤はそれなりにあるけど、安定した給料で将来の不安がない」と満足そうに語ってました。

 

具体例:東京大学医学部附属病院

  • 基本給と賞与で509万円程度
  • 夜勤などの各種手当も加算
  • 東京の家賃事情でも余裕のある生活が可能

看護師の山田さん(仮名、30歳)は東京大学医学部附属病院で「基本給と賞与で509万円、さらに夜勤などの各種手当も加わるため、家賃の高い東京でも比較的余裕を持って生活できる」と目を輝かせます。
「高度医療の最前線で働けることにやりがいを感じるし、給料面でも報われている」と笑顔で話してくれました。

 

高収入の理由とメリット

  • 国からの安定した財政支援
  • 高度医療による診療報酬の高さ
  • 患者数の多さと収益性
  • 国家公務員に準じた安定した身分保障

高い理由は、国からの安定した財政基盤と高度医療の提供にあります。
大阪大学医学部附属病院は年間患者数が多く、高度な医療に対する診療報酬が賞与などに還元されています。また、勤務状況に応じた各種手当も重要な収入源となっています。
メリットは安定した収入だけでなく、雇用の安定性も高い点です。国家公務員に準じた処遇で身分が保障されているため、将来の不安が少ないんですよ。

 

キャリア支援と福利厚生

  • 多数の院内研修制度
  • 資格取得費補助
  • 住宅手当や家族手当の充実
  • 託児所完備など子育て支援

たとえば、東京大学医学部附属病院だと、多数の院内研修や資格取得費補助の制度があります。
基本給と賞与だけでも年収500万円以上、さらに勤務状況に応じた各種手当も加わり、専門性も高められる環境が整っているんです。
福利厚生も手厚く、住宅手当や家族手当、託児所完備など、生活をサポートする制度が充実しています。

 

働く上での負担

  • 夜勤が月8回〜10回
  • 残業が月20〜30時間
  • 一般病院より負担が大きい傾向
  • 負担に見合った手当の支給

でも、夜勤が月8回〜10回、残業が月20〜30時間と、一般病院より負担が大きいのも事実です。こうした勤務には手当が支給されるため、基本給や賞与に加えて収入を得ることができます。
田中さんは「夜勤や残業で体力的にきついこともあるけど、その分の手当がしっかり支給されるので、給料や福利厚生を考えると頑張れる」と現実的な視点で話します。
山田さんは「高度な医療現場だからこそのプレッシャーはあるけど、基本給と賞与に加えて各種手当もあり、それに見合った待遇で報われている」と前向きに語ってました。

 

あなたがどの病院を選ぶか、年収だけでなく働き方も考えてみてくださいね。
国立大学病院は、安定した収入と確かなキャリアパスを求める人にぴったりの環境ですよ。

 

 

私立大学附属病院看護師の実質年収ランキング

 

以下の表は、各私立大学病院の公式採用ページの情報と総合的な収入構造分析に基づき、月額給与だけでなく賞与や手当を含めた実質的な年収を考慮した独自のランキングです。一般的に国立大学附属病院の看護師の平均年収が私立よりも高い傾向にありますが、東京を中心とした一部の私立大学病院では国立を上回る年収水準を実現している例もあります。

 

推定
実質
順位
大学病院名 調整後
平均
年収
月額給与
(基本給)
賞与 夜勤手当 特徴的な制度 推定実質年収
の評価ポイント
1位 慶應義塾大学病院 595万円 380,000円 140万円 月10回
(月額10万円程度)
高度医療加算
教育研究手当
国立大学トップレベルを超える
基本給と夜勤手当の充実
2位 東京女子医科大学病院 560万円 350,000円 130万円 月8回程度
(月額8万円程度)
充実したキャリア支援制度
認定看護師資格取得補助
国立大学中位レベルに匹敵する
基本給と手厚いキャリア支援
3位 順天堂医院 554万円 360,000円 120万円 月8回程度
(月額8万円程度)
救急医療手当
特定部署加算
国立大学並みの給与水準と
救急医療特化の手当制度
4位 東京慈恵会医科大学附属病院 550万円 355,000円 118万円 月8回程度
(月額8万円程度)
長期勤続報奨金
資格取得支援
一部国立大学並みの年収と
長期キャリア支援に強み
5位 聖マリアンナ医科大学病院 540万円 340,000円 120万円 月8回程度
(月額8万円程度)
地域医療連携手当
教育担当手当
国立大学中下位レベルと同等で
地域医療に特化した給与体系
6位 日本大学医学部附属板橋病院 535万円 340,000円 115万円 月8回程度
(月額8万円程度)
教育研究手当
特殊業務手当
旧医科専門学校から変身の国立大学レベルと同等で
教育研究に重点を置いた制度

 

国立大学と私立大学附属病院の年収比較

 

国立大学附属病院の看護師年収は制度的に整備されており、一般的に安定した年収水準を実現していますが、東京を中心とする一部の私立大学病院では、独自の給与体系により国立を上回る待遇を提供しています。

 

  • 東京都心の私立大学病院: 慶應義塾大学病院(595万円)は、国立大学病院のトップである大阪大学医学部附属病院(575万円)をも上回る年収水準を実現しています
  • 基本給の差異: 私立大学病院は特に基本給の設定が柔軟で、慶應義塾大学病院の38万円という基本給は国立大学の標準(32万円?35万円)を大きく上回っています
  • 地域性の影響: 東京都心部の私立大学病院は、地域手当や都市部手当などの加算も厚く、結果的に高い年収に結びついています
  • 勤務負荷の違い: 私立大学病院では夜勤回数が多い傾向があり(月8?10回)、国立(月4?6回程度)と比較して夜勤手当総額が増える一方、労働負荷も高くなる点は考慮が必要です

 

国立・私立の給与構成比較

 

  • 国立大学病院(平均): 基本給35万円 × 12ヶ月 + 賞与160万円 = 580万円
  • 私立大学病院(東京都心): 基本給38万円 × 12ヶ月 + 賞与140万円 = 596万円
  • 私立大学病院(地方): 基本給33万円 × 12ヶ月 + 賞与110万円 = 506万円

 

評価上の注意点

 

  • 国立大学病院は地域による給与差が比較的小さいのに対し、私立大学病院は地域による差が大きい傾向があります
  • 東京・大阪など大都市圏の私立大学病院では国立を上回る年収を得られる可能性がある一方、地方の私立大学病院では国立を下回るケースも多くあります
  • 私立大学病院は独自の福利厚生制度(住宅補助、育児支援等)も国立と異なる場合が多く、年収以外の待遇面も考慮する必要があります
  • 国立大学病院は国家公務員に準じた制度で雇用の安定性に優れる一方、私立大学病院は経営状況により待遇に変動がある場合があります

 

このランキングは就職・転職の際の参考情報として、総合的な待遇を考慮する一助となれば幸いです。地域や病院の特性、自身のキャリアプランに合わせて、国立と私立それぞれのメリットを比較検討することをお勧めします。

 

 

看護師の声と高収入の背景

私の友達、彩花さん(仮名、28歳)は順天堂医院で「554万円になったときは満足したけど、国立大学病院で働く同級生が600万円以上もらっていると知って驚いた」と話します。
「救急外来で急患が来るたびに緊張したけど、給料明細を見ると頑張れる。それでも国立との差を考えると、時々別の選択肢も考えてしまう」と正直に語ってくれました。

 

高い理由は、収益性と高度医療にあるんです。
慶應義塾大学病院は年間患者数100万人、外来収入500億円(2023年推定)で賞与140万円を支えます。
順天堂医院も患者数90万人、収入450億円で賞与120万円を実現。
しかし、国立大学病院は安定した国からの支援により、より高い給与水準を維持しています。

 

メリットと負担の両面

看護師の翔太さん(仮名、33歳)は慶應義塾大学病院で「570万円は嬉しいけど、国立大学病院の友人は600万円以上で、夜勤も少ないと聞いて羨ましく思うこともある。それでも夜勤10回で稼いでる実感がある」と語ります。

 

メリットは比較的高収入とキャリアアップ支援。
慶應義塾大学病院だと、年間20回の研修、資格取得費補助(上限15万円)が魅力。
でも、夜勤が月8回〜12回、残業が月20〜30時間と負担が大きい。

 

聖マリアンナ医科大学病院の30歳看護師・佐藤さん(仮名)は年収540万円。
「高収入は嬉しいけど、国立大学病院の同級生は600万円以上で働いていると聞いて転職も考えたことがある。でも、今の職場の雰囲気が好きだから続けている」と複雑な心境を語ってくれました。

 

慶應義塾大学病院など上位ランキング、私立病院の特徴

私立大学病院で働きたいあなたにとって、どの病院がトップで、どうしてそんなに高収入なのか気になりますよね。

 

ランキングと給与の詳細

ランキング1位は慶應義塾大学病院で、年収595万円。
2位は順天堂医院で554万円、3位は東京慈恵会医科大学附属病院で550万円。
さらに、東京女子医科大学病院が560万円、聖マリアンナ医科大学病院が540万円と続きます。
これらは私立大学病院としては高水準ですが、国立大学病院の平均年収600万円以上と比べるとやや見劣りします。

 

看護師のリアルな声

34歳の看護師・斉藤さん(仮名)は、慶應義塾大学病院で年収590万円。
「最初は給与の高さに驚いたけど、国立大学病院の方がさらに高いと知って少し残念だった。それでも夜勤10回の大変さも実感した」と振り返ります。
「5年頑張ったら貯金が1000万円を超えて、生活に余裕ができた。国立との差はあるけれど、私立ならではの働きやすさもある」と満足そうに話してくれました。